抜歯の難度は上顎より下顎が難しく(顎部の神経が近いため)、まっすぐ生えているものより横向きに生えているものの方が難しい。
最も困難なのは下顎で横向きに生えている歯。この場合は歯茎を切開したのち顎骨を少し削り、表面に出ている歯を割って取り出したのち、埋まっている歯を抜き取る。費用はレセプトの3割負担で5000〜6000円程度。
一般歯科では抜歯が難しく、総合病院の口腔外科での手術を勧められることが多い。また、下顎部に歯全体が隙間なく埋没しているケースも難易度が高いとされる。顎骨にほぼ埋まっている状態の親不知を、特に「埋伏智歯」と呼ばれる。
局所麻酔は、下顎の奥歯にはなかなか効き難く、治療中に痛みが生じる事がある。この場合は効果が表れるまで麻酔を足してゆく。