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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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幻想的な青い街

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【幻想的な青い街】モロッコ シャウエン

シャウエンの位置シャウエンはモロッコ北部リーフ山脈の山麓、標高660mに位置する人口約36,000人の小さな街。地名はベルベル語の"角"(Ichawen)という言葉に由来している。街にへばりつくように屹立するリーフ山の頂上がヤギの2本の角に見えることから名付けられた。

もともとシャウエンは、イベリア半島を追放されたイスラム教徒のベルベル人によって、1471年にポルトガル人の侵略を防ぐための要塞として開拓され、1492年にキリスト教国のレコンキスタにより陥落したグラナダ王国から一斉に逃れてきたユダヤ教徒(セム系のスファラディ)とイスラム教徒の移住により発展を遂げた。

1930年代に入り、ユダヤ教徒によりユダヤ教で天空・神・心の平静・海などを象徴する神聖な色として家の外壁が青く塗られた。他に、虫除けのためだとか機能的なメリットも存在するらしいのだが、1948年のイスラエル建国により多くのユダヤ教徒がイスラエルへ移動し街を去った今でも、家を青く塗る習慣は残されたベルベル人によって守られている。

街の人々はアラビア語、ベルベル語を話す。モロッコの公用語はアラビア語・ベルベル語だが、1912〜1956年にかけてはフランスの保護領だったためフランス語の話者も非常に多く、シャウエンを含む北部リーフ地方については、仏西条約により一時期フランスではなくスペインの支配下におかれていたため、スペイン語を話せる人もいる。

The "Blue City" - Chefchaouen, Morocco

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