M106(NGC4258)は、りょうけん座にある渦巻銀河。1781年ピエール・メシャンが発見し「1781年7月私はおおぐま座に近い、りょうけん3番星の1°ばかり南で、もうひとつの星雲を発見した…」と記している。オリジナルのメシエカタログには記載されていないが、シャルル・メシエも観測しているはずだということから1947年にM105、M107と共にメシエカタログに加えられた。
1950年代以来電波源が見いだされている。1981年3月に超新星が出現した。M108,M109とともに、りょうけん座II銀河群をなしている。渦巻きの中で青く光る部分は、星の生成が活発に行われている部分である。1995年国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45メートル宇宙電波望遠鏡による観測で、中心部に巨大ブラックホールがあることが分かった。
双眼鏡で微かな円形に見える。口径8cmの望遠鏡で南のほうがややはっきりとした楕円であることが分かる。口径10cmで空の条件が良いときに、中心部の核と2本の腕が見える。小口径でこうした銀河の構造が見られる対象は少ない。口径20cmでは腕の構造もよりはっきり見える。