目の不自由な人が識別しやすくなるように改良を加えた新しい五千円札が今日から発行されることになりました。具体的には偽造防止のために付けられた表面左下のホログラムを覆う透明のシールの形状を楕円形から四角形に変更し、面積が1.7倍に拡大され、手触りで五千円札だと分かりやすいようになっています。
新しい五千円札の発行を前に8日、東京・北区にある国立印刷局の東京工場で記念式典が開かれ、関係者に新しい五千円札が20枚印刷された大判が披露されたほか、シールの付いたホログラムを貼り付ける作業などが映像で紹介されました。
式典に出席した日本盲人会連合の鈴木孝幸副会長は「これまで五千円札は触っても分かりづらいので手元に置きたくないという人もいた。今回、ホログラムのシールが広くなりよくなったと思います」と話していました。