石場家住宅は青森県弘前市亀甲町88にある商家にして歴史的建造物。国の重要文化財に指定されている。
石場家は江戸時代、弘前藩出入りの商家であり、主に藁製品を取り扱っていたが、時代と共に扱う物も変遷し、今は酒と煙草の販売を行いながらも、連綿と家名を守り続けている。
石場家の由来ははっきりしないが、菩提寺に元禄期の墓碑が残っていることから、少なくとも18世紀初頭から続く家柄であろう。当主は代々「清兵衛」を名乗った。石場家住宅は度々改築が行われたが、最初の建築は18世紀前半であり、主屋は初め他所にあった物を19世紀初頭、現在地(弘前城北部の亀甲門前)に移築したと推定されている。
石場家住宅は1973年(昭和48年)2月23日に国の重要文化財に指定された。現在も住居として使われているが、内部を見学することが出来る。
主屋は角地にあり南面と西面が通りに面しており、津軽地方独特の「こみせ」(雨や雪をしのぐ、木造のアーケード)がある。
管理者に無断での使用・複製・転載・流用禁止