弘前公園内に現存する他の4つの門と同様、この追手門も2層の櫓門となっています。全体的に簡素な素木造りとなっていて、戦国時代の古い形式を残すものとして全国の城郭建築の中でも珍しいものとされています。
周囲の濠や土塁もよく保存・整備されており、藩政時代の趣きが感じられ一見の価値あり。また、濠沿いには桜の木も植えられていて、花見の時期にはピンクの桜が一面を彩ります。
櫓門である追手門には、一階に出格子窓が備えられています。門の内側にある部屋からこの窓を通して、外部を監視していたものと思われます。
二階にも出格子窓が備えられています。その隣にある三角の穴は、銃眼です。門を攻め寄せて来る敵を、ここから狙い撃ちするために設置されていました。弘前城の史跡に残されている銃眼は、他の地域の城の銃眼よりも銃口の出る穴が小さくなっています。
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