その昔、日本列島がアジア大陸から離れる時にできた巨大な裂け目がフォッサマグナです。フォッサマグナの西端には大きな断層があり、これが日本列島の東西境界、糸魚川-静岡構造線です。晴れた日には、美山公園展望台から、山々が断層に沿って削られてできた雄大な谷地形が一望できます。
その糸魚川の渓谷や海岸から、ヒスイが見つかります。今から約5000年前の縄文人は、ヒスイを拾って穴をあけ、世界最古のヒスイ文化を誕生させました。
ヒスイは、日本列島がまだ大陸の時代の地下深くで誕生し、日本列島の成長とともに地表へ顔を出しました。ヒスイの地下からの出口がヒスイ峡です。やがて、ヒスイは海岸へと運ばれ、縄文人の目に留まることになりました。
海岸には、山々から運ばれてきた、たくさんの種類の石があります。緑・赤・青などの鮮やかな色、縞・斑点などの模様、丸・三角・四角などの形、本当にさまざまです。
右上写真と記事は糸魚川ジオパークより抜粋しました。