雨花石はメノウの一種で、天然の模様と透明な質感が雨花石を中華名石と呼ばしめるようになりました。
伝説では、1400年前の中国梁朝の時に「雲光」という高僧がおり、南京中華門で伝教のため説経している最中、天から五彩の花弁が降ってきて、地に着いた瞬間に色鮮やかな石になりました。
「雲光」法師の伝教しているところは雨花台と呼ばれ、雨花台の近くから採れる石は雨花石と呼ばれるようになりました。この伝説から雨花石は天からの贈り物とも呼ばれるようになりました。
雨花石の形成は、火山活動でメノウに微量元素が入り込み、特有の色と模様になりました。鉄の成分が含まれると石は赤くなり、銅の成分が多く含まれると緑に見えます。雨花石の産地、南京六合は昔長江の合流点で、雨花石が流されてきて、水の中に何千万年も眠り込んでいたものです。