砂金とは、砂状に細粒化した自然金のこと。山腹に露出した金鉱脈が雨風などの流水で洗われ下流の川岸の砂礫の間に沈殿する。大がかりな選鉱施設が不要で採取方法が簡単であることから、古くから個人単位での採取が行われてきた。現在では、砂金取りを体験できる施設が各地で営業しているほか、一部の河川では今でも実際に砂金を採取することが可能である。
上流に金鉱山が存在していた等の砂金が出そうな川に目星をつけ、上~中流域の砂がたまりやすい中州や屈曲部の内側に堆積する砂礫層を探す。鍬などで砂を掘り起こし、揺り板やパンニング皿(ゴールドパンもしくは代用品)の中で流水で洗いながら砂金を選別する。金は比重が砂礫よりかなり大きいので、時間を掛けて丹念に洗い流せば素人でも採取が可能である。ただし、熟練者でも1日がかりで得られる金の量はわずかであり、労働時間と収益を見比べると多くは最低賃金を大きく下回る結果に終わることが多い。