$ 0 0 (3) いよいよ観測赤見台公園まではまず郵便局を目印に駅から東の方向に向かいます。少し歩いたところでちょうど良い木漏れ日が差す通路に太陽が出ていたので、急遽ここを観測地に決めました。急いで店を開き、機材の準備に取り掛かります。携帯のワンセグからは金環日食が近づいていることを伝えるライヴニュースが流れます。ワンセグから太陽の状態を確認しつつ、フィルターの準備をします。せっかく輪ゴムで固定したフィルターが外れてあせりました。ここで結構な装備で観測しているヒトは物珍しい対象となるので、早速年配の方から色々と質問を受けました。せっかくの現象を共有して戴きたいとの思いから、使っていないフィルターを貸して実際に肉眼でフィルター越しの太陽を見てもらいました。また木漏れ日に映った部分日食が非常に貴重な現象であることを伝え、これが金環日食になると光の環が木漏れ日に吹く風でウネウネと流れるように揺れて見えることも伝えました。太陽の方向しか向いていない方にとっては新たな発見と言ったところでしょうか?急速に空は青く濃くなっていきます。それと共に太陽はますます鋭角となり、カチューシャ型の太陽が細くなってきました。すると鳥が鳴き始めました。明らかに異常事態です。「普段と違う太陽を見ている鳥は驚いて鳴き始めるのですよ…」と年配の方々に伝えたら感心していたようでした。部分日食の木漏れ日管理者に無断での使用・複製・転載・流用禁止