日本野鳥の会によると、白いスズメはメラニン色素の欠落による遺伝子欠陥で、羽毛の色素がなくなった白化現象。まれに発見されるが、白い姿は他のスズメよりも目立ち、「タカなどから捕食されやすく、長くは生きられないかもしれない」と危惧する。
古くから白いスズメは「瑞鳥(ずいちょう)」と呼ばれ、幸せを運ぶ鳥だと言い伝えられてきた。
江戸時代中期に伊藤若冲という有名な絵師が描いた「秋塘群雀図」という絵には、縁起がいいという理由からか白いスズメが目立つように描かれている。
また、1200年以上前に完成した「続日本紀」には、なんと天皇に白いスズメが献上されたという記述がある。白いスズメの発見は国中が大騒ぎになるほどの出来事だったのだ。(参考:立教大学図書館)