M99(NGC4254)は、かみのけ座にある渦巻銀河。おとめ座銀河団に属している。
1781年ピエール・メシャンによって発見された。M98、M99、M100はメシャンによって同時に発見されている。同年シャルル・メシエは「星のない星雲で、青白くM98よりやや明るい。7等星と8等星の間にはさまれている」とした。ジョン・ハーシェルは「極めて目立つ目標。明るくまるく中央が明るい。3個の渦状部分からできている」とした。銀河を真正面から見たフェイスオン銀河で、M51とともにロス卿によって早い時期に渦状構造が発見された銀河である。
条件がよいときに、口径6cmの望遠鏡で中心部の一部が丸く星雲状に見える。口径10cmでマラスは明るい斑点があり、これが中心から離れると数が少なくなっていく様子が好条件で見られるとした。しかし一般にはぼんやり見えるにとどまる。口径20cmでははっきりとした2個の核が見られる。マラスによる斑点はジョーンズによると星雲の南と東周辺に時々見られるとした。この外観を紙風車にっみたてる人がいる。口径30cmで2本の腕が、口径50cmで3本の腕を確認することができる。