植木等役:山本耕史
クレージーキャッツの看板コメディアン。根は大変真面目で、スターとなってからも「こんなふざけた仕事をしていていいのだろうか」と自問自答する。家族思いで、付き人となった松崎を温かく迎え入れる。
冒険ではあったのですが、しゃべり方もまねして練習しました(山本耕史/植木等)
歴史上の人物とはまた違って、僕の脳裏にも鮮明に焼き付いている植木さんの姿があるので、どうやって演じようかなというのが最初の印象でした。僕は同じ芸能界の大後輩ではありますが、やりながらフワフワする不思議な気持ちです。
まず初めに歌撮りからやったんです。聴き込んではいたのですが、声の出し方も僕自身が歌うのとまた違うので、『どうしますか?』とディレクターと相談するところから始めました。『寄せられるだけ、寄せてください』と言われたので吹っ切れました。
植木等さんをモチーフにした役なら僕自身でいいのですが、やはり植木等さん本人役で顔も体も違っていたので、やり過ぎて大して似ていない物まねになるのも怖く、そのバランスにとても苦労しました。(植木さんと親交のあった)伊東さんも似ていると言ってくれたので、自分の中で一番心配していた部分は安心できました。きっとドラマを見続けていくと、僕のしゃべり方や歌い方が気にならなくなっていくはずです。そうすると、よりこの世界観がリアルに感じられるのではないでしょうか。冒険ではあったのですが、しゃべり方もまねして練習しました。