ちゃぶ台と言えば、ウルトラセブンに出てきたメトロン星人が有名。メトロン星人は、ウルトラセブンの第8話に登場した宇宙人。宇宙人の姿のまま、安アパートの一室で畳に座って卓袱台を挟みモロボシ・ダンと対峙するシュールなシーンで知られる。
以来、卓袱台とは切っても切れない関係と認識され、続編のウルトラマンマックスで再登場。『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』で登場した際も卓袱台と共に映っていた。
メトロン星人
宇宙の彼方にある紅い星メトロン星から地球に侵入した宇宙人。狡猾な戦略で知られる宇宙人。地球上では北川町のとある安アパートを拠点として、人間に変身し活動していた。潜入したダン(ウルトラセブン)と、宇宙人の姿で対面。朗らかな口調で語りかけ、ちゃぶ台を挟んであぐらをかくという人間社会にすっかり馴染んだ姿を披露した。
煙草の中に、人を発狂させる効果を持つ赤い結晶体(ワイ星で採取できる宇宙ケシで作られたもの)を仕込み、これを吸引した人間同士が殺し合い(周りの人間が全て敵に見えるらしい)、最終的には人類が死に絶えるのを待って地球を乗っ取ろうとしたが、ウルトラセブンによって阻止された。個体としての戦闘能力は決して低くはないが、セブンが相手では分が悪いと見たのか、すぐに逃亡を図るものの、最期は空中でアイスラッガーを喰らい縦に裂かれたところをエメリウム光線を受けて爆発、死亡した。
メトロン円盤
自身の陰謀を暴かれたと同時に、作戦遂行に邪魔なダンことウルトラセブンを宇宙に連れ去るため、潜伏先のアパートから星人が発射した。ちなみに押し入れがドックに繋がっている。武器は破壊光波。玉が2つくっついた様な独特のフォルムをしており、ウルトラホーク1号のミサイルで攻撃された際に分断。その後星人とダンの乗った方が撃墜され、両者が巨大化したことにより爆発。残る一方もウルトラホーク1号のミサイルで撃墜された。
ウルトラセブンの第8話エンディングのナレーションは、「ご安心ください。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。え? なぜですって? われわれ人類は今、宇宙人に狙われる程、お互いを信頼してはいません。」…という辛辣な寓意に満ちたものである。