創業120年の歴史に幕――。津軽塗の製造販売を手がける老舗「田中屋」(弘前市元寺町)が事実上倒産し、2017年8月19日から閉店セールを始めた。城下町・弘前で長年大きな存在感を放っていただけに、白壁と黒い柱が印象的な建物は残そうという動きが出ている。
代理人の三上雅通弁護士によると、負債総額は8千万円以上。数年前から赤字状態が続き、今年に入ってさらに売り上げが大幅にダウン。3~6月の売り上げは計約500万円で昨年同期の半分以下という。三上弁護士は「生活様式の変化などで漆器の売り上げは年々落ちており、今年は観光客にもほとんど売れなかった。特に高額なものほど厳しい」と話す。
その後、閉店セールはすぐに終了しました。昨年秋に津軽塗の田中屋の前を歩いていたら閉店の知らせがあり、非常に驚きました。特に弘前ねぷたまつりの際は、撮影の合間によくトイレにお邪魔したものです。店内の古い設置式のエアコンも良かったのですが・・・