この番組にレギュラー出演する事は、芸能人としてのステータスとも言われ、ギネスブックにも登録された「笑っていいとも」。その32年間にわたる歴史が先月末に幕を下ろした。偉大な記録の幕切れ…その告知は突然だった。森田一義アワー 笑っていいとも!の終了が2013年10月22日の放送回で突然タモリさんから発表され、大きな騒ぎとなった。
10月22日の番組終了直前に突如乱入し、ザワつくスタジオで"『いいとも』終わるってホンマ?"と切り出した木曜レギュラーの笑福亭鶴瓶。すると司会のタモリはあっさりとこう答えた。「来年の3月いっぱいで終わります」。スタジオには「ええー!」というゲストや観客の驚きの声が何度も鳴り響いたが、それでもタモリは「正式なこと。出演者の皆さんには大変お世話になりました」と番組を締めくくった。
「30歳でこの世界に入って、『いいとも』で初めて芸能人として格好が付いた。国民の皆さまにも感謝します」。この日の出演メンバーですら放送打ち切りが初耳だった人間もいたほど、極秘裏に進められた。フジ関係者も「社員にも知らされておらず、隕石が落ちたかのように社内は騒然としました」と語っていた。番組に乱入した鶴瓶も「中居とオレとタモリさんしか知らんかった。プロデューサーもギリギリ知ったらしい」とトップシークレットだったことを明かしている。
フジテレビ関係者によると「いいともは一日の視聴率を左右する大きな存在。終了しなければ、局全体の上昇は見込めない」。特に晩年の『いいとも』は、タレントの個性を殺し、番組の持ち味を潰す「マンネリ」を繰り返していた、という意見もある。実際に今の「いいとも」は、情報コーナーばかりが増え、「テレフォンショッキング」もほぼ宣伝の場と化してしまっていた。「いいとも」生みの親の一人である、佐藤義和さんは「色々な意味で、マンネリ化していった。番組を利用した宣伝が恒常化した。それが視聴者にも見透かされるようになった」。
普段は見ていない「いいとも」も終了するとあらば見ないワケにはいかなくなったものの、録画してまで見ようとは思わなかったです。さすがに最終回は録画する価値があると思ったので、二週前の増刊号から最終回まで録画して見ていました。