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ライヒは初期の『イッツ・ゴナ・レイン』(1965年)、『カム・アウト』(1966年)で録音された人間の声を音楽の素材として使ったが、『ディファレント・トレインズ』はこれらの作品をルーツとしている。 作曲するにあたり、ライヒは録音された声の中から、音高が聞き取れる部分を抜き出し、これに弦楽器の音程を当てはめ、楽譜に記した。『ドラミング』(1971年)以降、声に楽器の音を模倣させる手法が使用されていたが、ここではその逆が行われている。
演奏形態は、あらかじめ録音された、弦楽四重奏の演奏、話し言葉の断片、電気的に加工された汽車の音、サイレンの音のテープを流しながら、弦楽四重奏が生演奏を行う。