瓦は本来粘土瓦を指し、日本でも単に瓦という場合には本瓦のものや桟瓦のもの等の一定の形をした粘土瓦のことであるという認識が多い。スタイル・用途・焼成法・色・等級・産地など様々な分類法があり、分類すると1000を越えるほどの種類がある。特に鬼面が施された「鬼瓦」や瓦当(がとう=軒丸瓦先端の円形部分)の文様は、芸術品としての評価もある。製法としては大きく釉薬を使用する瓦と、釉薬を使用せず素焼きにする無釉薬瓦に分けられる。
瓦が葺かれた屋根を瓦葺(かわらぶき)、瓦葺屋根、甍(いらか)とも言う。日本の甍は天辺が水平なものが多い。瓦を屋根に施工することを瓦を葺くといい、その施工に携わる業者を瓦葺き職人と呼ぶことがある。
瓦の産地として三州(愛知県)・石州(島根県)・淡路(淡路島)が3大産地である。他に京都(伏見)、菊間(愛媛県菊間町)、備前(備前市)、伊予(伊予市)、深谷(埼玉県深谷市)、安田瓦(新潟県阿賀野市)など、多数の産地がある。