マルハニチロ侫武多会・ねぶた師 手塚 茂樹
数年後、深いため息と共に悩みを打ち明けた山幸彦を見た海神は、全ての魚達を集めて調べることにした。すると、長い間喉の痛みを訴えていた大鯛から、例の釣針が出て来たのである。
鰐鮫に乗って地上へ帰る山幸彦に、海神は釣針と、潮の満干を司る霊力を持った『潮盈珠』と『潮乾珠』を授けた。釣針を返しに兄のもとへ戻った山幸彦だが、海幸彦は素直に受け取らず争いになる。
山幸彦は海神から貰った珠の効力で降参させ、その後は助け合い仲良く暮らしたのであった。
生命の源である、広大な海。最近は環境汚染が進みさまざまな弊害も起こっている。この状態が続けば、やがて我々は海神の怒りに触れるであろう。美しい海を、地球を未来に残すため、これからも自然の大切さを考えていきたい。
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