『日本一の色男』は、1963年公開の日本映画。植木等主演で10本作られた「日本一の男」シリーズ第1作。光源氏を髣髴させる主人公の名前の無責任男を植木等が快演しているが、ほろ苦さの残る展開もあり、シリーズでも異色作の1本と言える。
女子高教師の光等(植木等)は、厳粛な卒業式で何故か突如踊りだし、式をめちゃくちゃにして学校を飛び出してしまう。
化粧品会社のセールスマンとなった彼は、言葉巧みなセールストークと破天荒ながら計算高い手法で女性たちを陥落させていきトップセールスマンとして巨額の金額を稼ぎ出すのだった。女性たちはそれぞれ自分こそが光等の恋人だと自認して追いかけるが、光は逃げ出して空港へ向かうのだった。
この日本一シリーズはクレージーキャッツというより植木等の映画であり、植木以外のメンバーはあまり出演していない。植木のキャラクターは、無責任からモーレツ社員へと変化している。