日本一のホラ吹き男は、1964年公開の東宝映画。植木等主演の「日本一の男」シリーズ第2作である。本編の大部分は現代劇だが、主人公の先祖が活躍するシーンは時代劇仕立てとなっている。
西北大学の学生、初等(はじめ・ひとし)は三段跳の選手で1964年東京オリンピックの候補だった。ところが、練習中に誤ってアキレス腱を切ってしまい、出場を断念。療養の為に故郷に帰った等は、偶然にも「ホラ吹き」と呼ばれ続けた先祖・初等之助の自伝を発見する。一浪人に過ぎなかった等ノ助は大胆にも大名になることを決意し、ホラ吹きと揶揄されながらも徐々にその腕を認められついに2万石の大名となったのだ。
「ホラにしてホラにあらず」この言葉に感銘を受けた等は気持ちを新たにし、大企業の増益電気に就職して出世の三段跳びをすると宣言する。しかし面接試験であっけなく落とされてしまうのだった。一計を案じた彼が取った行動は…。