ファクトリー・レコードの崩壊に伴い、ニュー・オーダーの6作目のアルバム『リパブリック』(1993年)はロンドン・レコードから発表された。メンバーのソロ活動が影響したのか、前作よりも落ち着いた作風で統一されている。アルバムの制作過程でメンバー間の対立が顕著になったこともあり、8月に行われたレディング・フェスティバルでのライヴを最後に活動を休止。日本ではこの後テクノブームが全盛期を迎えるが、ニュー・オーダーは逆にテクノシーンの中心から遠ざかっていく。メンバーは各自のソロ活動に専念することになった。
1998年、マネージャーの進言により5年ぶりに顔を合わせたメンバーは活動の再開を決意。同年のレディング・フェスティバルで復活ライヴを行った。また、これ以降のライヴではこれまで自粛していたジョイ・ディヴィジョン時代の楽曲も積極的に演奏されるようになった。