龍泉洞は岩泉町のシンボル・宇霊羅山(ウレイラ=アイヌ語で「霧のかかる山」)の麓にあり、日本三大鍾乳洞の一つに数えられるとともに、国の天然記念物に指定されています。洞内は現在確認されただけでも3,600mに達し、その奥から湧き出る湧水が深い地底湖を形成しています。中でも第3地底湖は水深98m、第4地底湖は120mあり、世界でも有数の透明度を誇っています。
岩泉町の森に降り注いだ雨や雪は、やがて落ち葉の層で濾過され地下へ浸透します。さらに、岩盤や粘土層で滞留しながら少しずつ流れていきますが、この間に土壌中や岩盤中のミネラルが地下水に溶け込みます。特に龍泉洞一体は石灰岩地帯となっているため、カルシウムをはじめとするミネラル豊富な湧水となって各地に湧き出しています。 株式会社岩泉産業開発より抜粋