はちぶんぎ座σ星は、はちぶんぎ座の恒星。
現在、天の南極に最も近いバイエル天体であるため、南極星とされることもある。「南のポラリス」を意味する固有名もこのことに由来する。真の天の南極からは1°程度離れた位置にあり、地球の歳差運動に伴う異動によって天の南極からは徐々に遠ざかっている。
視等級が5.42と肉眼でかろうじて見える程度の明るさしかないため、ポラリス(現在の北極星)のように天測航法には使えない。そのため、天の南極を知るには通常、南十字星が使われる。
はちぶんぎ座σ星はブラジル国旗の星図に描かれており、連邦直轄区を表すとされる。ブラジル国旗中央部の拡大図では、7がはちぶんぎ座σ星とされている。