はちぶんぎ座(八分儀座、Octans)は、南天にある星座。日本国内からは観測不可。
地味な星座であまり目立たないが、現在天の南極はこの星座の中にある。南極星として使えるような明るい星はないため、天の南極を知るには南十字座が主に使われる。
八分儀とは、天体観測に使用する道具で、角度45°の扇型をしている。ニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって18世紀半ばに設定された。ラカーユは1756年に刊行した星図では l’Octans de Reflexion としていたが、1763年の第2版ではシンプルに Octans に変更した。意味の違いはない。
はちぶんぎ座の恒星
ν星:はちぶんぎ座で最も明るい4等星。
この星は分光連星で、周囲には未確認の太陽系外惑星が一つ発見されている。
σ星:現在、肉眼で見える星では天の南極に最も近いが5.4等と暗いので目立たない。