隕石の元となった小惑星は、直径17m、質量1万トンであると推定されている。地球に衝突する直前の相対速度は秒速18kmである。地球の大気圏に突入した際、大気との断熱圧縮で高温となり、その大半が蒸発してしまった。分解直前にはNASAの推定では直径数mから10m、ロシア科学アカデミーの推定では質量10トンまで小さくなっており、地表に達したのは更にわずかなものであると考えられている。なお、この大きさは2008年にスーダンに落下し、その直前に小惑星として観測された2008 TC3の2mから5mより大きいが、多くは発見できない大きさであり、落下直前が昼間であることもあったため見つけることが出来なかった。
小惑星の軌道は、近日点を金星と地球軌道の間、遠日点を火星軌道の外側にある小惑星帯に持つ楕円軌道を持つ地球横断小惑星であったと考えられている。更に元の軌道は、小惑星帯の小惑星であったと考えられている。小惑星帯の内側の小惑星の多くはS型小惑星であり、これは本隕石の普通コンドライトと一致する。衝突直前の楕円軌道になった理由は、木星の摂動で軌道が変化したか、小惑星同士の衝突で飛び出した破片であるかのどちらかである。後の分析の結果、小惑星自体は太陽系の年齢と一致する約46億年前に生成されたものであるが、もっと新しい年代に融解し形成された、等方向に発達した長石による鉱脈が存在し、3000万年前から5000万年前に小惑星が何らかの衝突を起こした痕跡であると考えられている。また、隕石は比較的大きな小惑星の中心部で生成されたことを示す5型である。したがって、隕石の元となった小惑星は、母天体から飛び出した破片である可能性がある。