十三湖は、青森県津軽半島北西部の日本海岸にある汽水湖である。
津軽国定公園内に位置する。周辺自治体は五所川原市(旧市浦村)、北津軽郡中泊町(旧中里町)、つがる市(旧車力村)である。周囲30km、水深は最大3.0mに過ぎない。南方より岩木川が流入する。独特の荒涼とした風景に囲まれている。
特産物はシジミである。宍道湖、小川原湖と並ぶ日本有数のシジミ産地である。シジミ漁については十三漁業協同組合、車力漁業協同組合がある。資源保護のために1日の漁獲制限や禁漁区禁漁期間を決めるなどしてヤマトシジミの資源維持につとめている。
中世には日本海沿岸の交易港「十三湊」の在った場所であり、津軽地方の有力豪族であった安倍氏・安藤氏(安東氏)の拠点として栄えたが、近世以前に衰退した。資料は少ないが、1991年から発掘調査が行われ、研究が進められ実態が浮かんできている。
オオハクチョウ、コハクチョウの渡来地として知られ「十三湖のハクチョウ」として県の天然記念物に指定されている。