小池さんは、藤子不二雄の漫画に登場する架空の人物。ラーメンが大好きでいつもラーメンを食べている中年男性。天然パーマ(非常に癖が強くアフロヘアに近い)、眼鏡、締まりのない口でいつも不機嫌そうなしかめ面が特徴。モデルはアニメーターの鈴木伸一で、ラーメン好きの設定も鈴木本人。
オリジナルのキャラクターデザインは藤子不二雄Ⓐで、後に藤子・F・不二雄も使うようになったという。口が波線になっているのは新漫画党時代に森安なおやが描いた似顔絵(当時は互いに誕生日祝いとして描いていた)が元で、それを藤子が取り入れた。藤子不二雄の漫画『オバケのQ太郎』で初めて登場。元々は「小池さん」ではなく、「小池さん家に下宿している鈴木さん」であった。当時鈴木は小池家に下宿しており、スタジオ・ゼロで背景を担当していた野口竜がそれを忠実に再現し住宅の表札に「小池」と作画したことから、苗字が小池だと誤解されそのまま定着した。
『オバケのQ太郎』のほかに、『パーマン』や『ドラえもん』など藤子漫画の多くに登場。また職業も多岐(アニメーター・漫画家であることが多いが)にわたっていることから、一種のスターシステムとみられる。藤子両人や鈴木と友人だった石ノ森章太郎・赤塚不二夫作品にも登場したことがある。赤塚作品では漫画『おそ松くん』の「クリーニング屋 まじめにやれよ」に二コマだけ登場している(竹書房8巻に収録)。
なお、『オバケのQ太郎』やその他の作品で小池さんが主に食べているのはインスタントラーメン(袋麺)であり、カップラーメンではない。どんぶりに入れて食べていることもあれば、鍋から直接食べていることもある。初期の登場時にはカップラーメンは存在しなかったが、1985年のリメイク版アニメ『オバケのQ太郎』では、カップラーメンを食べる場面がある。