テストトーン(英語: test tone)とは、低周波発振器により発生された可聴帯域内における単一周波数の正弦波信号である。もっぱら音響機器並びに伝送路の試験及び測定の為に用いる。
放送においては局舎内のレベル規正信号として映像のカラーバーなどとともに1kHz0VUの信号音を用いて基準レベルとし、機器の入出力レベルなどを調整する。番組交換基準によりプログラムが記録されたテープの冒頭には規定の長さのテストトーンが記録される。
スピーカーを通すと「ポー」、あるいは「ピー」という音で聞こえる。周波数上あるいは聴感上、平均律ではロの音(ハ長調のシ)が一番近い。
業界では「1KHzの正弦波」または単に「1K(」と呼ばれる。また、この音を自主規制音としてしばし使われる事から俗に「ピー音」とも呼ばれる。テストトーンが終了するとカラーバーにBGMが流れる。
ラジオの放送で使われる時報「ポーン」も基本的に1KHzである(NHKラジオの時報については、57秒から59秒の報時音が440Hz正弦波、00秒の報時音が880Hz正弦波となっている)。