カラーバーは、映像システムを評価するための基準となる信号である。モニタ上では色のついた棒状の領域として表示されるため、この名称で呼ばれる。アナログのビデオ信号は伝送や記録において雑音や歪による信号の劣化を生じやすく、基準となるカラーバーを用いて得られる信号を測定して品質を保持する必要がある。また波形モニタやベクトルスコープなどの測定器の調整や、映像モニタの輝度と色相、彩度の調整にも用いられる。
代表的な標準規格としてはSMPTEによるSMPTEカラーバーやEIAによるEIAカラーバーのほか、HDTVとSDTVの互換性を想定したARIBによるマルチフォーマットカラーバーなどがある。
テレビ局によっては放送局名やコールサイン(ロゴマーク、機械文字、ドット文字のいずれかを使用)、日付表示・時刻表示などが挿入されているカラーバーもある。
一般には、深夜の放送休止時にテストパターンとして表示。だが近年はほぼ早朝に近い時間(概ね27 - 28時前後)まで放送を行う局が増加したのに伴い、また、終日放送するテレビ局も増えてきて、見られる機会は激減しつつある。