M93(NGC2447)はとも座にある散開星団である。1781年シャルル・メシエによって発見された。メシエは「おおいぬ座と、とも座の船首との間にある星団で、星雲状のものはない。径8'」とした。ウィリアム・ハーシェルは8~13等の星で構成されているとした。
双眼鏡ではやや明るい星が小さな三角形を作っているのが見える。彗星の核のようにみえ密集度が高い星団であることが分かる。口径10cmの望遠鏡では20個ばかりの星が見えてくる。様々な色の星が見え、西の方に2個の橙色の星が見える。マラスは口径10cmで見て「ぎっしりと詰まった宝石」と表現している。口径20cmの望遠鏡では微星が見えてきてすばらしい眺めになる。小口径から大口径まで楽しめる対象であるが、日本からは南に低いため、見え方が気象条件に左右されやすい天体でもある。