去年の秋に引退したブルートレインが中央区でよみがえりました。寝台特急「北斗星」の車両を活用したユニークな宿泊施設が今月15日にオープンします。1泊の料金は2500円から。
関東で宿泊施設を運営する企業とJR東日本の関連会社が協力してオープンさせるのが簡易宿泊施設「トレインホステル北斗星」です。JR馬喰町駅直結のビルにはおなじみの北斗星のマークが掲げられ、当時の列車の案内をイメージした受付が宿泊客を出迎えます。施設内には北斗星の車両の一部を随所に使った空間が広がります。
去年、寝台特急「北斗星」は多くの鉄道ファンに惜しまれながら、老朽化などにより引退しました。あれからおよそ1年となった今、宿泊施設として復活した車両の一部が施設内の至る所で活躍します。中でも注目はやはり客室で、北斗星の代名詞ともいえる寝台がずらりと並んでいます。北斗星で実際に使われていたベッドなどを再利用し、寝台列車の雰囲気を再現しているということです。また、英語が話せるスタッフをそろえて外国人観光客にも対応するなど、鉄道ファン以外にも幅広い利用者を見込んでいます。宿泊施設を運営するR.projectの中尾有希さんは「ここを拠点に日本のいろいろな所に旅立ってもらいたい。外国人にも来てもらえれば」と話しています。