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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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からくり屋敷 発見

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青森大忍者部員
床の間の裏に造られた空間(幅60cm、奥行き95cm、高さ2m)に隠れる青森大忍者部員の三浦朱以さん

からくり屋敷 青森大忍者部が発見毎日新聞 2016年11月7日の記事より抜粋

青森大公認の「忍者部」は弘前城南側の弘前市街地に「弘前藩の甲賀忍者屋敷を発見した」として6日、内部を報道陣に公開した。部顧問の清川繁人・薬学部教授は古民家を所有する青森市桜川、工芸店経営、会田秀明さん(80)から「忍術家の住居と岳父から聞いている」との連絡を受け、調査を始めた。

結果、かやぶき平屋建ての住居には、客間と寝室の床の間の裏に人が1人隠れられる空間が造られ、居間の入り口には踏むとギーと鳴る板が敷かれていることが分かった。清川教授は「どんでん返しなどの仕掛けはないが、武家屋敷とは異なる間取りだ」と指摘する。

古文書に出てくる弘前藩の甲賀忍者集団「早道(はやみち)之者」の江戸末期の頭領、棟方晴吉(貞敬)と同姓の棟方嘉吉が同宅に住んでいたことが明治初期の町割帳で判明。「両人の関係を示す記録は見つかっていないが、嘉吉は晴吉の近親者ではないか」と清川教授は推定する。会田さんの義父は嘉吉ともう一人の所有者を経て、居宅を昭和初期に入手したという。

会田さんは、ちょうなという木工具で仕上げた柱の跡から「古民家は江戸末期に建てられた」と見て、客間の壁に多数残るくぎ抜きを「薬草を干した跡」と考える。清川教授は「甲賀忍者は自ら薬草を調合し、諜報(ちょうほう)活動のため薬を売り歩いた。明治期に入り役割を終えた多くの忍者が薬業に転じた歴史と符合する」と解説する。

清川教授は「古民家は滋賀県甲賀市に続き全国に現存する2例目の忍者屋敷と見てほぼ間違いない」とし、棟方嘉吉の子孫探しに尽力する方針。会田さんは「ここ30年弱は空き家状態なので、市などに文化財として引き取ってもらえればうれしい」と期待している。

所有者の会田秀明さん
居間入り口の板を踏み、ギーと音を立ててみせる所有者の会田秀明さん

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