■オレゴン州の地理
オレゴン州は、北米西海岸にあるアメリカ合衆国の州。太平洋岸に沿って北にワシントン州、南にカリフォルニア州と接し、内陸の南東はネバダ州、東はアイダホ州。北はコロンビア川、東はスネーク川が州境の大半を形作っています。1843年にオレゴン・カントリーの自治的な政府を樹立した交易業者、探検家および開拓者が訪れるまで、多くのアメリカ・インディアン部族が住んでいました。
セイラムが州都で、2008年7月1日の推定人口は154,510人。人口最多の都市は583,776人を抱えるポートランドです。2010年国勢調査による州人口は380万人以上で、2000年から12%増加しました。ポートランドの都市圏人口は2,241,841人(2009年推計)で全米第23位です。州西部ウィラメット川のある谷に人口が集中し、州内の人口上位10都市のうち8都市がこの大きな谷に入っています。
■オレゴン州の気候とウィラメットバレー
オレゴン州の西部は、太平洋に大きく影響されています。気候は温暖ですが、極端に暑かったり寒かったりする期間があり、州の他の地域に影響しています。州の人口重心がある西部は適度に湿気があり温暖ですが、人口の少ない中部と東部の高原型砂漠はかなり乾燥しています。
右画像のウィラメットバレー(Willamette Valley)はアメリカ合衆国オレゴン州の北西部、ユージーンの側の山から北側に流れコロンビア川に流れ込むウィラメット川に囲まれた地域です。ここは、オレゴン州の約70%の人口が住んでいます。ボルドーワインの産地、フランスのボルドー地方とほぼ同じ、葡萄の栽培に適した北緯45度前後に位置するため、ワインの産地としても知られます。
カリフォルニア海流(寒流)の影響を受けた西風が太平洋沿岸に接する時、湿気を含んだ空気がオレゴン州の海岸に雨と湿気をもたらします。内陸に位置するウィラメット渓谷は、オレゴン海岸山脈に雲が遮られるので晴れやすくなります。
更に晴れる確率は、ウィラメット渓谷より東の砂漠地帯で高くなります。皆既帯が通過する地域で一番晴れる確率の高いのが、人口が6000人しかいないマドラスです。ここの8月の平均雲量は38%と低く、皆既中の太陽高度は41度です。8月の平均降水量は9.7mmしかなく、市外周辺は地下水を汲み上げてセンターピボットによって灌漑された農場が数多くあるほどの乾燥地帯です。
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