岩木山(いわきさん)は、青森県弘前市と西津軽郡鰺ヶ沢町に位置する標高1,625mの安山岩(SiO2 56~64%)からなる成層火山。円錐形の山容から津軽富士とも呼ばれ、津軽平野のどこからでも見ることができる独立峰です。
津軽を故郷とするヒトにとっては山岳信仰の山で、山頂には岩木山神社奥宮があります。
岩木山神社で毎年旧暦8月1日に行なわれる例大祭「お山参詣」(国の重要無形民俗文化財に指定)は、津軽地方最大の農作祈願祭で多くの人々が深夜に山頂登拝し御来光を拝みます。
参詣時に唱える言葉は「祭儀、祭儀。どっこい祭儀。お山さ、はつだい。こんごうどうしゃ。いちに、なのはい。南無帰命頂礼」と言って歩きながら山を登ります。この御山参詣は、旧暦7月晦日(または閏7月29日)~8月朔日未明に行われることになっています。
私が岩木山神社に行くときは、必ず境内の脇にある御神水で洗ったペットボトルに水を汲みます。以前は40ℓ以上も水を汲んでいたので、持ち運びが大変でした。それでも冷蔵庫に置いておけば腐らないし、炊飯にも使えます。そのまま飲んでも充分美味いです。実家の近くには富田の清水(しつこ)があって、近隣住民は飲み水に使ったり食器を洗ったり洗濯をしたりしていました。そこから水を汲んでいる方もいるのですが、御神水に魅せられたので遠路はるばる御神水を汲みに岩木山まで行ったことがあります。
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