笑い袋は、布製の袋の中の機械のボタンを押すと、とめどない笑い声を発声するジョークグッズのことである。布製の巾着袋の中に乾電池で駆動する分厚い将棋の駒の形をした小型のレコードプレーヤーが入っており、本体に1つだけある大きなボタンを押すと、いつでもどこでも延々と笑い声入りのレコードが演奏される。これにより、聞いている人をもらい笑いの世界にいざなう。
本体はボタンを押すとレコード盤の溝で固定されていたレコードの針が持ち上がり、スプリングによりレコードの最初に移動してレコードプレーヤーのモーターの電源が入り、ボタンを離すとレコードに針が落とされ、笑い声の吹き込まれたレコードを演奏し始める。また、演奏の途中でボタンを押してもレコードの最初の位置に針が移動して再び最初から演奏を始め、レコードの最後まで来ると電源が切れて演奏を終了する。そのような仕組みのため、やむを得ず電池を抜いて一時的に演奏を止めても、電池を入れるとすぐに残りのレコードの演奏が始まり、結局は最後まで笑い声が演奏される仕様になっている。
この玩具ではレコードの針が漏斗状のラッパに連結されて直接発音されるため、アンプやスピーカー、音量調整などがなく、電池で消費するのはレコードを回転させるモーターの動力のみである。レコード盤はこの用途に特化された特殊な仕様のもので、レコード内蔵型玩具であるために盤の交換はできず単一内容のみの演奏ではあるが、現在では笑い袋には基本的な笑い声の商品だけでなく、収録内容の違うレコード盤を入れた様々なテーマの商品が存在する。