クマゲラは、動物界脊索動物門鳥綱キツツキ目キツツキ科クマゲラ属に分類される鳥類。マツからなる原生林、混交林やブナ林などに生息する。
食性は動物食傾向の強い雑食で、主にアリを食べるがその他の昆虫、果実も食べる。主に枯れ木や切り株の内部にいる獲物を捕食するが、冬季には生木内にいる獲物を食べたり、雪中の切り株まで雪を掻き分け中にいるアリを捕食した例もある。
繁殖形態は卵生で、大木や枯れ木に穴を空けた巣を作る。毎年同じ巣を利用することもあり、最大で同じ巣を6年利用した例がある。日本では4-5月に1回に2-6個の卵を産む。雌雄交代で抱卵(夜間はオス)し、抱卵期間は12-14日。育雛も雌雄共に行うが、雛が孵化した直後はオスだけが育雛を行う。雛は孵化してから24-30日(6-7月)で巣立つ。
全長45-57cm。体重0.2-0.4kg。日本に分布するキツツキ科の構成種では最大種で、和名のクマ(「特大の」の意)の由来になっている。全身は黒い羽毛で被われ、英名(black woodpecker = 黒いキツツキ)の由来になっている。虹彩は黄白色。嘴の色彩は黄白色で、先端が黒い。後肢の色彩は灰色や黒である。オスは頭頂から後頭にかけて赤い羽毛で被われる。メスは後頭のみ赤い羽毛で被われる。