懐かしい味が帰ってきた-。弘前市民に長く愛され、店主が亡くなったため休業していた同市銅屋町の老舗「戸田うちわ餅店」が17日、4年ぶりに開店した。濃厚なごまだれに浸った長方形の柔らかな餅を求めて馴染み客が詰めかけ、1日200個作られるうちわ餅もあっという間に売り切れた。
彼岸の入りの2016年3月17日から店を再開。病気で他界した5代目・戸田信明さんが遺したレシピと店再開への思いを受け継ぎ、妻・しのぶさん(58)が店の経営知識を、6代目で三男の陽介さん(22)が和菓子作りの技術を磨き、休業から4年越しの念願を実らせた。開店は午前9時からで、定休日は月曜日。