子供の頃から大好物の「あさか餅」。「あさか餅」は大福餅の表面に「あさか種」と言われているナッツのような香ばしい粒々をトッピングした津軽地方特有の餅です。この粒々の正体は、「道明寺粉(米を蒸らし→乾燥→粉砕)」を焙煎したものです。
昔から米どころだった津軽では、米は主食以外に惣菜やお餅などのお菓子に加工され、食べられてきました。米で餅を作るだけでは満足できず、トッピングにまで米を使うという何とも津軽の凄い餅。
「あさか餅」の誕生については諸説ありますが、トッピングの「あさか種」の香ばしさと、あんこの甘み、餅のふっくらした食感が絶妙なバランスで口の中に広がるオンリーワンの逸品は、津軽地方の稲作文化の中で生まれたまさにソウルフードです。