インドネシア・ルピア(Rupiah)は、インドネシアで使用されている通貨。補助通貨はセン。1ルピアは100センである。 変動相場制を取っており、9000ルピア=1米ドル前後である。2005年8月に入り安値となり、1米ドルが1万ルピアを超える安値更新が続いている。その後も外貨預金高を抱えながらも通貨安のリスクは継続している。10万ルピア=約837円である(2015年9月15日現在)。
ルピアという名前は、インドの通貨のルピーから来ている。1610年から東インド会社による経済的支配が始まり、インドルピーが流入してきた。日本軍政を経て独立を経て、戦後1949年にルピアがインドネシアの通貨単位として定められた。
ルピアはインドネシアの中央銀行であるインドネシア銀行が発行している。
現行紙幣は、1.000ルピア、2.000ルピア、5.000ルピア、10.000ルピア、20.000ルピア、50.000ルピア、100.000ルピアの7種類で全て1998年以降に発行された物である。100.000ルピアは紙ではなくポリマー(プラスチック)の紙幣であったが、2005年1月に発行された新紙幣では再度紙製に戻った。この紙幣と同時に20.000ルピア紙幣も新タイプに変わった。その後2005年10月には50.000ルピアと10.000ルピアも新紙幣が発行された。また、最近になって新たに2.000ルピア紙幣も追加発行になった。
高額紙幣はその後もセキュリティ強化マイナーチェンジ版が発行され、紫外線発光インクや、ユーリオン模様などが採用される。これらのマイナーチェンジ版は、肖像や基本図案、印刷色などの変更は無い。
紙幣の肖像は、10万はスカルノ大統領の肖像、5万はングラライ将軍、旧紙幣はインドネシア国歌の作者(W.Rudolf Soepratman)、また2万は教育の父(Ki H.Dewantara)といった文化人、1万、5,000、1,000は何れもオランダからの独立運動で活躍した国民的英雄の肖像が描かれ、特に1万ルピア紙幣には唯一の女性肖像として、インドネシアでは最も著名な女性の一人、チュ・ニャ・ディン(Tjut Njak Dhien)の若い時代の肖像が描かれていた。