2016年3月11日
08:50 / 羽田空港着、通関後、解散
羽田空港D滑走路は、神奈川県寄りの多摩川河口付近の海上に、従来の埋め立てとジャケット工法による桟橋を組み合わせた、世界初の人工島と桟橋のハイブリッド滑走路として、既存のB滑走路とほぼ平行に建設された。このD滑走路の設計耐久年数は、100年に設定されている。
設計・施工・運用にあたっては制約条件がいくつかあり、対策が行われた。多摩川の流れを遮らないこと。南側1100mおよび現空港との連絡誘導路を桟橋形式にして、川の流れをせき止めないようにした。既存の滑走路の離着陸を妨害しないように工事をすること。進入コース直下での大型クレーンによる施工など、制限表面に抵触する作業は空港運用時間外の夜間に行い、高さを低く改造した作業船も用いた。東京港に入出港するタンカー、貨物船などの安全な航行を妨害しないようにすること。空港東側にある東京港第一航路を一部移設した。また、工事期間中は東京航行安全情報センターを設けて一般船舶が工事区域に侵入しないように警戒その他の業務を行った。