皆既日食に関してインドネシアでは1983年6月、インドネシア政府によって全国民が観測することを禁じられた、という歴史がある。当時の故スハルト大統領からの指令を受け、情報省大臣が「皆既日食はテレビまたはラジオのみで確認するよう通達した」という。
ある出版社が27ページの「皆既日食を安全に見る方法」という雑誌を出版したところ、東ジャワ政府が全て押収した。バンドンの大手メガネ工場 が皆既日食観測用のメガネを発売したところ、政府から発売禁止にされ、これにより同工場は1万8000点ものメガネを処分した。そして多くの一般市民は皆既日食の時、家の中に隠れていた。