中国新聞社によると、日本を訪れる中国人客のニーズに変化が生じている。家電や日用品、ドラッグ類に殺到した「物欲本位」の購入衝動から、「日本の伝統文化」に関連する商品への関心が高まっている。中国新聞社が伝えた。記事は代表例として、レコード会社や販売店の対応を紹介した。銀座の中心部にある大手販売店では、外国人客向けに「日本的な音楽」のコーナーを設けた。
制作するレコード会社も、工夫を凝らした。代表的な商品に「日本の伝統楽器で奏でる各種名曲」のCDがあるという。これまでは、日本の音楽と言えば、ポップスやアニメが人気だったが、「もっと伝統的な日本の音」に対するニーズが高まったからという。演奏する楽曲は「北国の春」や「蘇州夜曲」など、中国で知名度が高く、親しみやすいものを選んだ。個人としての「旅の思い出」だけでなく、帰国した際に周囲に配る「贈答品」としての利用も意識したという。