米航空宇宙局(NASA)は2015年8月5日、深宇宙気候観測衛星「ディスカバー」が先月撮影した地球から160万キロ離れた宇宙から撮影した月越しに眺めた地球の写真を公開した。
地球の衛星である月は、38万キロ離れた地球の上空を約27日周期で公転しているが、月自身の自転周期も27日であるため、地球には常に同じ側しか見せていない。1959年に旧ソ連の月探査機「ルナ3号」が月の裏側の写真を撮るまで、我々地球人は月の裏の顔を見たことがなかった。
NASAの研究チームによると、地球と太陽の間を周回しているディスカバーは、年に2回、月の軌道を横切るチャンスがあり、この画像を7月16日に撮影した。NASAのホームページで公開された動画を見ると、月が北米大陸の西側の太平洋を横切っていくようすがわかる。研究者は「月に比べると、地球ははるかに明るいことに驚きます。まさに月のダークサイド(闇の部分)ですね」と話している。