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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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高温に耐える

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金星大気の謎に挑む~金星探査機あかつき(PLANET-C)~

金星周回軌道金星を目指して飛行している探査機「あかつき」は2010年12月7日朝、金星を回る楕円軌道に入るためにエンジンを逆噴射し、いったん地球から見て金星の向こう側に回った。しかし、再び地球から見えるようになる予定の午前9時12分を過ぎても、通信が再開されなかった。午前10時28分ごろに通信は回復し、宇宙航空研究開発機構は、軌道投入が不調だったのか、逆噴射は正常だが姿勢が乱れて通信不調だったのかなどを確認している。

宇宙機構によると、あかつきは秒速約3.6kmの速さで金星に接近。この日午前8時49分から9時1分まで12分間エンジンを逆噴射し、減速して金星を回る軌道に入る予定だった。金星と地球が遠く、電波による通信は片道3分以上かかる。このため、噴射はあらかじめ送信されていたプログラムに従って行われた。逆噴射は予定通り始まり、減速し始めたことまでは確認されていた。

あかつきは2010年5月21日に鹿児島・種子島から、H2Aロケットで打ち上げられた。日本の惑星探査は、1998年に打ち上げた火星探査機「のぞみ」が軌道投入に失敗しており、宇宙機構にとっては再挑戦だった。

あかつきは、雲の下をのぞける最新の赤外線カメラなど6台の装置をのせた「気象衛星」。4年かけて金星上空で吹いている秒速100mもの強烈な風「スーパーローテーション(超回転)」の謎を解明する予定。あかつきの開発費と打ち上げ費用は、約250億円。
 
金星探査機「あかつき」 高温に耐え飛行続ける

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