■ミクロネシア連邦の地理
ミクロネシア連邦は、太平洋のミクロネシア地域にあるオセアニアの国家。地理的には、カロリン諸島と呼ばれます。首都は、ポンペイ島のパリキール。ミクロネシア連邦は、カロリン諸島に属する607の島があります。島の範囲は東西に約3200km、南北に約1,200kmに渡って広がります。熱帯雨林気候(Af)で年平均気温は26~28℃。年降水量は3,000mmを越え、夏に多く雨が降ります。
ミクロネシア連邦の国旗は4個の星があしらわれた旗で1979年11月10日に制定されました。水色の地は太平洋を象徴し、4個の白い星はこの国の主要な諸島、チューク、ヤップ、ポンペイ、コスラエを象徴しています。住民はミクロネシア系が多く、ポリネシア系の住民もいます。日系ミクロネシア連邦人もおり、人口の2割を占めているとも言われます。現在の大統領であるマニー・モリは日系4世です。言語は英語が公用語であり、共通語として使われています。日本統治時代(1914年 - 1945年)には、日本語教育が行われました。現在では減少していますが、高齢者の中には日本語を話せる人もいます。日本語由来の単語も多く、日本人の姓を使っている人もいます。
宗派宗教としてはキリスト教が有力で、ローマ・カトリックとプロテスタントが半分程度。土着の精霊信仰も色濃く残っており、近年はキリスト教によって抑圧されていた儀式の復活も行われています。
漁業と農業(ココナッツやキャッサバ)が主産業で、魚介類を主に日本へ輸出し、生活必需品を主にアメリカ合衆国から輸入していますが、貿易額は赤字を記録しています。IMFに加盟しており、歳入の約5割がアメリカからの援助額で2003年から20年間で13億ドルを援助する予定。漁業・農業・観光による自立経済を目指しています。
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