■ハルマヘラ島の地理
ハルマヘラ島はインドネシアのモルッカ諸島にある島。面積は17,780km²で、モルッカ諸島最大の島。北東は太平洋に面し、南東はハルマヘラ海、西はモルッカ海峡・モルッカ海があります。人口は449,938人(2010年)。住民の8割はムスリムで、残りの2割はキリスト教徒が占めます。最近では、2007年に噴火した島の最高地点であるガムコノラ山(標高1560m)の他に活火山があります。
ハルマヘラ島は山がちで、全島を熱帯雨林に覆われます。この地域の中心は、ハルマヘラ島の西海岸沖に浮かぶテルナテ島とティドレ島。どちらも面積100km²あまりの小島ですが、丁子の原産地として香辛料貿易で栄え、ハルマヘラ島を含めたインドネシア東部全域に勢力を広げました。16世紀初めにポルトガル人がやってきて以来、モルッカ諸島は西洋諸国による支配権争いの舞台となり、最終的にオランダ領東インドに組み込まれました。インドネシア独立後はマルク州に含まれていましたが、1999年に成立した北マルク州の一部になります。
北マルク州の治安状況は概ね落ち着いており、同州への外国人の立入規制はありません。過去にはハルマヘラ島の一部地域において爆弾事件が発生したほか、2005年6月にテルナテ島の州警察本部に手榴弾が投げ込まれるなどの事件が発生しています。インドネシアはどの地域に行っても外務省の通達により、十分注意してくださいと渡航情報が出ています。夜間の一人歩きや不要不急の外出は避けた方が良いでしょう。
ハルマヘラ島のうち、Mabaと言う街が一番皆既日食継続時間が長いです。しかし、船舶しか交通手段が無い状態です。テルナテ空港のような比較的大きな空港もありません。ハルマヘラ島自体は空港が3箇所あるのですが、いずれも皆既帯から遠く皆既帯の外側に位置します。念のため、MabaのDATAも以下に書き記します。右上の画像は、美しいMabaの海岸線と景色…この画像の南部が下の写真とつながります。
Maba Town (マバの海岸)
0° 45´ 46.2" N △T=68.2s
127° 22´ 26.8" E
Magnitude at maximum : 1.00912%
Moon/Sun size ratio : 1.0454
total solar eclipse : 2m 44.3s
Event Date Time (WIT) Alt Partial
(C1) : 2016/03/09 08:36:02.1 +29.8° 0.00%
(C2) : 2016/03/09 09:52:58.5 +48.6° 100.00%
(MAX) : 2016/03/09 09:54:38.1 +49.1° 100.91%
(C3) : 2016/03/09 09:56:18.4 +49.5° 100.00%
(C4) : 2016/03/09 11:23:05.4 +70.8° 0.00%