城の天守を70メートル離れた場所に移す「曳屋」と呼ばれる工事が進む青森県弘前市の弘前城で2015年9月13日、天守を水平に25度回して方向転換させる作業があった。高さ14・4メートル、総重量400トンの天守がゆっくり回り始めると、観光客から「動いた!」と歓声が上がった。
これは曳家作業で移動途中の木を避けるための措置。小雨が降る中、地上2メートルの高さにジャッキアップされた天守が2時間ほどかけて向きを変えた。
弘前城の石垣修理に伴う天守移動で、2015年8月16日に地切式から工事が始まった。10月下旬までに約70メートル離れた仮設の天守台に移動させる。石垣修理後、同様の工法で2021年度に元の天守台に戻す。