ピクトグラムは、一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の一つである。地と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられる。
主に鉄道駅や空港などの公共空間で使用され、文字による文章で表現する代わりに、視覚的な図で表現することで、言語に制約されずに内容の伝達を直感的に行う目的で使用されてきた。
1964年東京オリンピック開催時に英語によるコミュニケーションをとることができ難い当時の日本人と外国人の間を取り持つため、勝見勝らによって開発されたのが始まりで、1980年代以降、広く使われるようになった。
非常口サインは、小谷松敏文・太田幸夫らによるデザイン。1982年4月1日に日本で制定され、1987年に国際標準化機構(ISO)に組み込まれた。