アグフア・ゲバルト株式会社は、印刷機材、医療機器、マイクロフィルム、ポリエステルなどを製造するベルギーおよびドイツの企業である。元来は写真用品を製造する企業であったが、すでに撤退した。
アグフアとゲバルトは1964年に事業統合してアグフア・ゲバルトが誕生し、世界第3位の写真フィルムメーカーとなった。事実上の合併であるが、ベルギーで外国企業との合併が禁止されていたため、ドイツとベルギーでそれぞれ「アグフア・ゲバルト」を設立する形を採った。
デジタルカメラの普及で販売額が減少し、2004年11月アグフア・ゲバルト幹部社員らが設立した別会社アグフアフォト(Agfa Photo)にフィルム部門を売却し撤退。アグフアフォトはアグフア・ゲバルトから商標を借り受けてアグフアブランドのフィルムの生産を続行していたが、2005年5月27日に破産申請を行った。
1997年~2002年までAGFA HDC 400を愛用していました。ヨーロッパ調の発色とシックな色合いが皆既日食のコロナとダイヤモンドリングを撮影するのにちょうど良かったです。主にヨドバシカメラで現像とプリントを依頼していました。日本ではAGFAを使ったカメラマンをあまり見かけないこともあって、この頃は皆既日食遠征のみならず、田舎の弘前ねぷたまつりでも撮影に多用しました。
右の写真は、AGFA HDC 400で撮影した極大期のコロナです。プロフィール写真と同じです。2001年6月21日 15時10分56秒(現地時間)にアフリカ南部のザンビア・ルサカ市ホテル外庭で撮影しました。
デジタルカメラの普及でAGFA FILMも発売されなくなり、発色の似ていたKonicaやKodakを使っていた時期もありました。